今回の海外交流の最後二日間は、1992年にユネスコの世界自然遺産に登録された世界最大の砂島であるフレーザー島の自然にどっぷり浸かってきました。この砂島は、オーストラリア大陸の土砂が南太平洋に流れ込み、再び波風によって打ち上げられた砂の堆積によって70万年の年月を要してできた島です。(日本の鳥取砂丘の成り立ちとよく似ています。鳥取砂丘は、中国山地の土砂が日本海に流れ込み、日本海からの波風によって
砂が打ち上げられて砂丘のような砂浜を形成している)そして、大変長い期間をかけて、その砂の上に熱帯雨林が形成され、自然の宝庫となっています。この島では、四輪駆動車しかも運転技術に優れたドライバーでなければ、島内の観光はなかかな難しいです。(ただ、私たちが宿泊したキングフィッシャーベイ・リゾート所有の観光バスによる観光は可能)海辺での走行は、ものすごく快適でしたが、熱帯雨林地帯に入っていく道は、砂道のダ
ウンヒルであるため、バウンドし、ものすごくゆれ、お尻が痛くなりました。でも、湧き水がこんこんと流れ出て泳ぐことのできるElie Creek、鉄の酸化やミネラルによってオレンジ色・赤色・黒色に色づけられた侵食の様子が観察できるColoured Sands、難破船マヘノ号、カウリパイン・フープパイン・サティネーなど30mをはるかに超える熱帯雨林特有の樹木が生い茂るワングールバクリーク・自然の色とは思えないほどきれいな青色をしている湖面
と純白のシリカサンドのビーチとのコントラストが美しいマッケンジー湖(淡水湖)など、フレーザー島ならではこその観光スポットを訪れることができ、大満足でした。また、野生のディンゴとの遭遇・ワングールバクリークやキングフィッシャーベイリゾート周辺の熱帯雨林に生育する様々な植物(巨大ビカクシダ類・バンクシア類・グラスツリー・キングファーン・ペーパーバーク・ストラングラ―フィグなど)の観察、そして、海辺で見た南十字星・天の川など
の星空の美しさ等、オーストラリアの大自然をたんのうすることができました。