2013年 11月 03日
児童生徒科学作品展 作品紹介(1)
金賞の『アリジゴクについて』を少し紹介しましょう。
アリジゴクを調べるきっかけは、科学館の「夏のむし・ムシ大集合」を見て思いついたようです。
観察のところで、巣をつくる様子を細かく観察し、写真と図でわかりやすく解説していました。そして、本で調べて比較、確認していました。
ちょっとした遊び心も必要ですね。いたずらして、①巣に石ころをいれたり、②穴を埋めたり、③筆でコチョコチョ体を触ってみたりしてどういう動きをするか試していました。
巣の作る場所にも着目して、土の種類をかえて「どこが好き?」か実験をしていました。また、粉で巣を作るかの実験では、結果のところに
「予想外ですが、とてもうれしかったです」
と書いてあるんですね。楽しそうに実験をしている様子が目に浮かびます。
さらに、ダンゴムシを餌として、アリジゴクの巣に入れる観察の後、体液が吸い取られたダンゴムシを再び巣に入れると投げ出した様子も書いているんです。
じっくり読むと子供らしい発想で実験を重ねていることがわかります。
『夢前川調べPARTⅡ』を紹介しましょう。
夢前川の上流から順番に川の様子を写真にとり、川底の様子も撮り、生き物とあわせて見ているんですね。また、川の形にも着目して、どこが深いか、どこが削れているかなども調べています。
大雨に後の様子と干上がった時の様子の違いも調べていました。
去年の秋、冬、今年の春、夏と季節ごとの川べりの様子も時間をかけて調べていましたよ。
そして、防災センターや土木事務所に行って説明を聞いて書いているところもすごいと思いました。『PARTⅡ』なので、前回の調査にさらに継続して内容の深いものになっているのです。
多くの方が、じっくりとごらんになっています。