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姫路科学館 館長の独り言

災害が 残した傷跡 何学ぶ

 神戸市埋蔵文化財センターで『大地に刻まれた災害史』という企画展が開催されていて、見に行ってきました。
 これは、阪神淡路大震災20年を迎え企画されたもので、神戸を中心に大阪府や宮城県などの過去の災害を剥ぎ取り標本や写真等で紹介しています。
 洪水の被害、地震の被害、津波の跡、火山灰の跡などの解説があります。展示品の時代でいうと、縄文時代以前の旧石器時代の火山灰や縄文時代の土石流から現代まで68点が展示されていました。(写真撮影ができないので、図録を買いました)

 図録を見ると、阪神という東西に細長い土地は、かつては、大雨が降り続けば六甲山からの土石流が、海からは津波の被害が、伏見地震での大きな被害が・・・と多くの大きな災害に見舞われたことがわかります。
 このことは、阪神だけのことではありません。長い時間の中で考えると我々の住んでいる大地の深いところで、災害の傷跡が残っているに違いありません。昭和13年に起きた阪神大水害の被害を伝える石碑が数多く作られています。これは、この地が被害にあった記録や供養だけでなく、未来への教訓になっているはずです。
 図録の「おわりに」の最後に『大地に刻まれた災害の痕跡から何を学び、何を伝えていくのか。それは、私たちに与えられた課題でもあります。』と締めくくられています。私たちの使命ですね。

12月7日まで開催されています。一度見にいかれてはいかがでしょう?
考えること多くあると思います。
by himeji-science | 2014-11-28 15:42 | 日常

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