開館時刻(午前9時15分)と同時に、たくさんのお客様が科学館にお越しくださりました。
f0191517_1651259.jpg しばらくの間、科学館に来られない、もうこれで今の展示を見られないという思いで、一つ一つの常設展示を観ておられる光景を目の当たりにし、心の中で「ありがとうございます。」と感謝の気持ちでいっぱいになりました。この場所に科学館が開館してから、300万人を超えるお客様が科学館にお越しくださりました。常設展示、プラネタリウムはもちろんのこと、特別展・企画展・実験工作教室・サイエンスエキスパート講座・科学の屋台村・「姫路ロボ・チャレンジ」等を楽しみに科学館に足を運んでくださりました。本当にありがとうございました。

 何度もお知らせしておりますが、姫路科学館は常設展示リニューアルのために、3月1日(日)から7月31日(金)まで休館いたします。そして、8月1日(土)午後1時よりリニューアルオープンいたします。常設展示が新しくなります。(展示数も現在の75アイテムから109アイテムに増えます。その7割が姫路科学館のオリジナルのものです。)しかもこれまでの展示コーナーとちがって、実験体験ができるコーナーを大幅に増やします。さらに、すばらしいコレクションコーナーも設置いたします。詳しいことについては、これから随時お知らせしようと思いますので、お楽しみにしていてください。

 また、科学館施設外でできる事業(移動科学館・移動天文教室・一部のサイエンスエキスパート講座など)は、休館中も行います。これからも科学館をよろしくお願いします。
by himeji-science | 2009-02-28 16:05

 私は、次のような体験を重視した『自然とのかかわり方を学ぶ教育の充実』を行うことが豊かな心を育てることにつながると考えます。

・命を実感する体験活動
 小動物の飼育や植物の栽培を自分の手で行うことが大切です。「ぼく(わたし)のメダカ(アオムシ・アサガオ・・・・)」と、意識して飼育栽培していくと、いつの間にかその生き物が自分の家族のように愛おしくなります。少しでも動きが悪くなったり、色が変わったりしても、「大丈夫かな」「すぐに元気になってほしい」と気になってしかたがないようになります。また、精魂こめて世話をして、新しい命が生まれたり、花を咲かせたり、大きな実がなったりした時のうれしさや世話のかいもなく死んだり、枯れてしまったりした時の悲しさは、自分で育てた者にしか味わうことのできないものです。また、動植物を手でさわったときのあたたかさ・つめたさ・かたさ等は、タマゴっちでは決して感じることはできない感触です。(まさに命の実感です。)

・美しさを実感する体験活動
 自然の持つ本物の美しさは、だれもが自分の目で実感し共有できるものではないでしょうか。寒さに耐えながら見た冬の夜空に輝く星々、星の観察中に偶然見た流れ星、何時間もかけて山を登って見た一面に広がる赤・黄・紫の高山植物の花畑等の美しさは何年たっても記憶に残っています。別の機会に違う星や植物を見た時や一緒に体験した人と話をした時に、感動がつい昨日のことのように思い出されます。目だけでなく体全体で美しさを感じているのです。

・自然の巧みさを実感する体験活動
 自然の巧みさとは、言いかえれば自然の多様性・敏感さ・知恵ではないでしょうか。みなさんは、「秋に桜の花が咲いた」「まだ暑いのにもう秋の花(ハギ・ススキ)が咲いている」「まだまだ大きくなる魚なのにもう卵をもっている」といったことを聞かれたことがあると思います。しかし、どれほどの人が実際に自分の目で見たことがあるでしょうか。それらの現象を新聞やテレビでは「狂い咲き」「異変が起きている」とよく報道されますが、表現としては適切ではないように思います。動植物の方が、人よりも季節や自然の変化を敏感に感じているのではないでしょうか。また、種を保存(子孫を残す)ためにうまく環境に適応しているのではないでしょうか。

・共生を実感する体験活動
 共生とは、生き物が互いに助け合って生きていることであるとよく言われます。みなさんは、共生と聞いて、どのようなイメージをもたれるでしょうか。たぶん、大多数の人は生き物が仲良く一緒にくらしているとイメージされるのではないでしょうか。でも、実際に自分で観察してみると、仲良くとはいいがたい光景を目にします。先日、スズメバチが甘い樹液を吸っている様子を見ていると、同じスズメバチ同士でも、仲良く吸ってはいません。一匹のスズメバチが樹液を吸っているところに、別のスズメバチがやってきて、その樹液を吸おうとすると、先に吸っていたスズメバチは、後からきたスズメバチを羽で威嚇します。けんかが始まるのではないかと期待しますが、後からきたスズメバチは、そんなに逆らうことなく、少し距離を置いたところで樹液を探し、静かに樹液を吸っていました。このように「共生には、生き続けていくために争いを避けてがまんしている部分もある」のではないでしょうか。

・人とのかかわりを大切にした体験活動
 自分の考えや思いを大切にしながら自然(科学)を体験します。自分一人で活動することもあれば、複数でいろいろと意見・情報交換をしながら活動することも多いのではないでしょうか。自分だけではなかなかうまくいかなかった時やどうしていいか分からなかった時、ちょっとした一言やアドバイスによって、つまずいていたことがうまくいくことがあります。そんな時、かかわってくれた人に対して感謝の気持ちが生じます。さらに、次は自分が相談にのれるようがんばろうという思いやりの心も生じます。また、成功した時の喜びも共有できます。

 平成21年8月1日(土)にリニューアルオープンする科学館は、来館者自身が展示装置を活用して科学の事象を実験体験することによって、科学のおもしろさやすばらしさを実感する「他ではできない体験ができる科学館」に生まれ変わります。豊かな心を育てる一役を担える施設であると確信しています。オープンを楽しみにしていてください。
by himeji-science | 2009-02-28 16:01 | 想い

休館まであと2日!!

f0191517_1722724.jpg 常設展示リニューアルのため3月1日(土)より姫路科学館は休館(7月31日まで休館)しますが、現在の常設展示が見られるのも今日(27日)を含めあと二日となりました。
 今日は朝から雨が降っている中、五つの団体(市内外の保育所、小学校)が、午前中から常設展示・プラネタリウム・サイエンスショーを観に、科学館を訪れています。解説を担当する館職員・学芸普及員も残り少ない時間を惜しむように、いつも以上にやさしく、そして、ていねいにお客様一人一人に接している光景が見られます。そんな様子を見ながら、8月1日(土)にリニューアルオープンする新しい科学館もこれまで同様、いやこれまで以上にお客様に喜んでいただけるよう、気を引き締めて科学館業務に携わっていきたいと強く思いました。
 明日(28日)は最終日です。ありがたいことに学校はお休み(土曜日)です。この日は、特別に常設展示の観覧は無料にしました。どうぞ、お時間を作っていただき、ご家族揃って科学館にお越しください。
by himeji-science | 2009-02-27 17:22

 本来、日本では、豊かな心を育てる教育がしっかりとなされてきました。(その必要性は昔も今も変わらないはずなのですが・・・)それが、どういうわけでくずれてしまったのでしょうか。私は、次のように考えています。

・少し足をのばせば自然とふれあえる環境にありながら、友達と連れ添って、自然を日々の遊びの場として活用することが少ない。
・恵まれた自然と接する機会があっても、ただ漠然と見ているだけで、諸感覚を使って自然に接したり、自然から得られる情報を「おや」「なぜ」「不思議」という意識でとらえたりする子どもが少なくなっている。
・自然から生き物を採集してきて、自分で飼育栽培することが少ない。(ペットショップやフラワーショップで買ってきて、飼育栽培しているが・・・)
・これまでの生活様式が簡便化され、それとともに服装・ライフスタイルも急速に変化し、自然の豊かさや厳しさに合わせた生活をしなくなっている。

 このように、自然体験の不足とライフスタイルの変化によって、自然や人とのかかわりがおろそかになっていて、豊かな心が育ちにくくなっているのではないかと考えます。
 では、具体的にどんな理科(科学)教育をすればよいのかについては、次回(28日)に述べたいと思います。
by himeji-science | 2009-02-27 11:15 | 想い

 小学校では平成23年度より(中学校では平成24年度より)新学習指導要領が完全実施されます。その中で、表現活動・道徳教育の充実や外国語教育の導入などが大きく取り上げられていますが、理科教育の充実もそれらに違わず強く位置付けられています。それではなぜ、今、理科(科学)教育の充実なのでしょうか。

(1) 子どもたちの科学(理科)離れが進んでいるから。
(2) OECD(経済協力開発機構)によるPISA(国際的な生徒の学習到達度調査)を見ると、国際的に日本は学力が低下しているから。
(3) 地球温暖化をはじめとする地球環境の破壊が進んでいるから。
(4) 環境変化にともない、サーズ・新型鳥インフルエンザ等の様々な難病が生じているから。
 等々でしょうか?

 でも、何か肝心なことを忘れてはいないでしょうか。何でも揃っている(手に入る)豊かな(?)日本であるにもかかわらず、殺人・自殺・DV・児童虐待・セクシャルハラスメント等、人としてしてはならない残虐な事件が日常茶飯事起きています。これらの事件は、豊かな心(思いやり・自尊感情・命の尊厳・共生など)の欠如に原因があると思います。だから、上記に挙げた(1)~(4)より、豊かな心が欠如しているから「科学(理科)教育の見直しと充実」をしなければならないのではないでしょうか。

今回に引き続き、
  27日(金)その2(豊かな心が育たなくなった背景)
  28日(土)その3(豊かな心を育てる具体策)
と、3回シリーズで理科(科学)に想う私の考えを述べてみたいと思います。
by himeji-science | 2009-02-26 20:01 | 想い

f0191517_10294460.jpg 科学館が、常設展示リニューアルのため、3月1日(日)から7月31日(金)まで休館することは、科学館のホームページ、広報ひめじ、新聞・ラジオ報道などでご存じだと思います。気がつけば、休館までもう2週間を切りました。2月に入り、これらの報道や告知・日が残り少なくなり現在の常設展示もこれで見納めという意識などが後押しして、休日(土・日・祝日)は、本当に多くのお客様にお出でいただいております。ありがたいことです。
 2月28日(土)まで、今の常設展示をしっかりお客様に解説し、科学のおもしろさ・すばらしさを体験していただこうとすべての館職員が思っておりますので、ぜひ科学館までお越しください。
by himeji-science | 2009-02-17 10:31

f0191517_2112158.jpg 2月12日(木)、総勢9名(館職員2名と2階担当の業者7名)で、2階常設展示のリニューアル展示アイテム「水辺の自然」の製作のために、揖保川の上流から下流まで写真撮影に出向きました。
 天気を心配していたんですが、9名の日頃の行いがよかったのか(?)撮影にもってこいの1日でした。(晴天でしかも温かかったです。)写真は、上流(福地渓谷)を撮影しているところです。写真だけでなく、流木や落ち葉なども採取してきました。澄みきった水が石の上を滑るように流れる谷川の様子を撮ることができました。
 そして、中流(山崎付近)、下流(国道2号線付近)に出向き、揖保川の上流から下流にかけての様子を撮影・調査し、しっかり資料収集することができました。また、ため池にも出向き、その様子も撮ってくることができました。
 リニューアルを楽しみにしていてください。
by himeji-science | 2009-02-14 21:01

f0191517_17241867.jpg 前回のブログで紹介しました2階常設展示で行っている「姫路市近郊の山崎断層写真展」(2/1~2/28)の関心の高さに驚いています。
 写真は、今日(11日-建国記念日)のお話会の様子を撮ったものですが、黒山の人だかりです。明石市から、JR・バスを乗り継いで来られたお客様もいらっしゃいました。解説を聞いた後、「お話にあった断層の近くに住んでいるのだけれど、大丈夫なんでしょうか。」「いつ頃、地震が起こるんですか。」「えーっ、こんなところに断層があったんですか。」など、息をつく間もなく館職員に質問をしていました。今日だけでなく、この写真展が始ってから、毎日のように山崎断層についての問い合わせがあります。
 休館前の28日(土)まで、しっかり山崎断層の情報を伝えたいものです。
by himeji-science | 2009-02-11 17:24 | 想い

f0191517_9504032.jpg 2月28日(土)まで、2階常設展示において「姫路市近郊の山崎断層写真展」を行っております。
 この写真展は、館職員 西影裕一管理指導主事が、勤務の休みの日に姫路市近郊の山崎断層の現状を現地調査しまとめあげた貴重なものです。(これほどのデーターはなかなか一度に見ることはできないと思います。)「姫路のこんな身近な所に断層が見られるのか。」と、驚くこと間違いなしです。断層がある部分の破砕帯の様子や断層のずれ方等を鮮明に見ることができます。
 また、休日(土、日、祝日)には1日2回(12時30分、14時)、写真展を行っている場所で、本人が山崎断層について分かりやすく解説を行っています。写真を見ながら直に話を聞いていただき、自然(地球)の営みのすごさを実感してほしいものです。
by himeji-science | 2009-02-06 09:52 | 館内案内

f0191517_11275110.jpg 1月31日(土)4階実験室において、午前・午後の2回(1回2時間)、科学館友の会会員を対象に『とんぼ玉制作教室』を実施しました。
 様々な色のガラス棒をガスバーナーで溶かし、それを金属棒(芯)に巻きつけて玉(とんぼ玉)を作りました。ガスバーナーを使って、ガラス棒を高温で溶かす作業のため、安全を考え、1回につき8名の受講生に限定し、しかも7名の職員(1テーブルに一人の補助(4テーブル)・講師2名・全体の補助1名)がスタッフとして指導および補助につきました。ガスバーナーを使うこと・ガラス棒を溶かすこと等が初めての方が多く、大変緊張感を持って、制作に取り組みました。
f0191517_11281431.jpg 一人2個とんぼ玉を作ったんですが、1個作った後に少し休憩を入れないと気力が保てないほど、どの方も緊張してとんぼ玉を作っていました。1個できあがった時、「ほーっ。」というため息をつかれる方もおられ、またそれに共感され思わず笑いが出ていました。出来上がった世界に一つしかないとんぼ玉を手にして、大変うれしそうな表情をされていました。
 制作後のアンケートにも全員の方が「この講座がまたあれば是非参加したい」と書かれているほど、満足な時間を過ごせたことがうかがえました。こんな講座をリニューアル後もどんどん企画していきたいと思います。
by himeji-science | 2009-02-03 11:29