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姫路科学館 館長の独り言

杉原先生、錯覚美術館にご来館!

錯覚美術館で展示している立体作品を手がけてられ、監修もしていただいている杉原厚吉教授(明治大学大学院先端数理科学研究科)が、今日、姫路科学館に来られました。目的は、姫路城にまつわる「城を守る錯覚」という新しい作品の披露とワークショップの講師としてお越しいただいたのです。時間がある間、会場で作品の解説をされていました。
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新しい姫路城の作品は、こんな感じです。
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手前の丸い穴から中をのぞくと
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「おや?門の向こうは、石垣になっていて、行き止まりだ」

ところが、本当は・・・

11時からは、ワークショップで『なんでも吸引4方向すべり台』を作りました。
「なんでこんなに柱が斜めになっとんやろ?」
と思いながら、黙々と作りました。
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なぜか、私も作っています (^^♪

さて、この不思議なすべり台。中央が高くなっていますね。
では、ボールを転がしてみましょう(連続写真です)
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おや?ボールが坂を登り中央で止まりました。
頭では『ふむ、ふむ』とわかっているのですが、いざ、片目で物を見ると

「なんで!」

と、声がでてしまいますね。
この錯覚作品を作るのに、計算式で解いていくそうです。
杉原先生のお話を伺うと「脳は直角が好き!」と言われました。柱は、まっすぐ立っていると錯覚しているとも言われました。
私は、話を伺いながら、特に日本人は、直角の生活に慣れているのかなと思いました。日本家屋を思うと四角で囲まれていることに気づきます。玄関も襖もドアも・・・
四角の経験値が高いため、ますます立体錯覚の罠にかかるのかもしれません。

私が、とても驚いた作品のひとつが、これ
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みなさんも、錯覚の罠にかかってみませんか
by himeji-science | 2014-07-30 14:18 | 館内案内

"姫路科学館Now!!  館長の独り言!!    科学館の旬の情報、日々の出来事、発見、感動などを、独り言のようにつぶやきながら楽しくお伝えします。
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